ローズ・ゼラニウム(2015.4.20)

学名を、Pelargonium graveolens。フウロソウ科の多年草。ローズゼラニウムです。
別名をニオイゼラニウムと言います。ゼラニウムの中で、香りを持つものを総称して、
セインテッドゼラニウムといい、花を愛でる園芸品種と区別しています。
名前の通り、葉に触れるとバラに似た香りがし、ハーブとして使用される代表品種です。
耐寒性が無いので、冬に霜が降りるよう地域なら、鉢植えにして室内管理をお勧めいたします。
我が家は、室内と軒下での鉢植えと幾つか分けて育てていますが、
軒下でも越冬が成功しております。室内では、いかにも日照不足をが見て取れる様に、
枝がひょろひょろとして、葉の色合いも淡い黄緑色ですが、それでも一生懸命に花を咲かせてくれます。
戸外に出して、燦燦と日の光を浴びるようになりますと、葉は濃い緑色に変わり、枝も太く、
葉の付き方も密になり逞しく見えます。
のびきった枝を切り戻すと切り口の横から芽吹いてきます。また、枝を水にさしておくと、
切り口から根を出してきますので、鉢に植えて新たに株を増やしています。
育て易い苗だと思います。どうぞお試しください。


好きな香りの一つです。自作の香水には、必ず加えます。
精油は、ゼラニウムエジプトと呼ばれますが、産地によって、若干香りの違いが出てきます。
抽出される成分から、精神への鎮静作用或いは、高揚作用が得られます。
更に、肌の抗感染作用の対策から日々のスキンケアなどにも活躍してくれます。

**********精油 ゼラニウム・エジプトのお話**********
主要含有成分表     提供;KENSO
モノテルペンアルコール類・シトロネロール 25-40%
・ゲラニオール 10-25%
・リナロール 3-10%
エステル類・蟻酸シトロネリル 5-10%
・蟻酸ゲラニル
・酪酸シトロネリル
ケトン類・イソメントン 3-10%
セスキテルペン炭化水素類(+)・β-カリオフィレン
セスキテルペン炭化水素類(−)・ゲルマクレンD
セスキテルペンアルコール類・10-エピ-γ-オイデスモール
酸化物類cis-ローズオキサイド
・精油は、葉を水蒸気蒸留法にて採取します

・好きな香りの一つです。自作の香水には必ず加えます
・使用法、用量の目安に準ずれば禁忌は無し

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芳香成分類の主な作用と芳香分子の固有作用について
今までに発見されている、芳香成分がもたらす人体への影響は、下記を参考にしてください
モノテルペンアルコール類・抗菌作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・抗真菌作用 3+
・免疫調整作用 3+
・神経強壮作用 2+
・抗寄生虫作用 +
固有作用

・シトロネロール
    (昆虫忌避(蚊)作用、鎮静作用、筋肉弛緩作用、
     血圧降下作用)
・ゲラニオール
    (鎮痛作用、興奮作用、収れん作用、抗不安作用
     皮膚弾力回復作用、子宮収縮作用)
・リナロール
   (鎮静作用、血圧降下作用、抗不安作用)

エステル類・鎭痙攣作用 3+
・神経バランス回復作用 3+
・鎮静作用 3+
・鎮痛作用 3+
・抗炎症作用 3+
・血圧降下作用 3+
固有作用

・蟻酸シトロネリル
   (肝臓強壮作用)

ケトン類・粘液溶解作用 3+
・脂肪溶解作用 3+
・胆汁分泌促進作用 3+
・去痰作用 3+
・瘢痕形成(創傷治癒)作用 2+
セスキテルペン炭化水素類(+)・強壮作用 3+
・刺激作用 3+
セスキテルペン炭化水素類(-)・鎮静作用 3+
・抗炎症作用 3+
セスキテルペンアルコール類 ・ホルモン様作用
  (主にエストロゲン様) 2+
・鬱血除去作用 2+
・強壮作用 2+
・刺激作用 2+
酸化物類・去痰作用 3+
・抗カタル作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・免疫調整作用 3+
・抗菌作用 2+
・抗寄生虫作用 +
固有作用

NRAD JAPAN 編集:ケモタイプ精油事典より引用

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